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夜半の月が差し込む小部屋…
絶望と言う言葉が今のシュウにはよく似合う…
(弟なんていなければヨカッタのに…)
幼さ故の誤った願い、しかしそこに彼は微笑みかける…
さぁ…悲劇の始まりだよ…
(その願い叶えてあげましょう…)
産まれて初めての感覚がシュウを襲った。
心に直接何かが侵入する感じ…その場で瞬間的にシュウは恐怖に包まれた。
「だ、誰!?」
気のせいかとも思いながらも思わずシュウは口にしてしまった。
(私は夜の支配者…。)
気のせいじゃないかと思えない程それは鮮明にシュウに語りかける…。
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