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(わかっている…君の心は全て…)
言い知れぬ恐怖がシュウを包み続ける…。
(つまり…)
支配者は続けた…提案した…魔法を…
シュウの心内を全て見透かして。
(………すればいい。)
提示された魔法はシュウの望みを全て叶えるものだった…。
「そ、そんなことが出来るの?」
半信半擬ながらもシュウの胸は期待に膨らみ始めた…。
(しかしその為には君は同時に条件も守らなければならないよ…。)
「…条件?…条件って?」
(戻りたいと願ってはいけないと言うこと…)
「え!それだけ?」
(守れるかい?)
「うん!守れます…だからお願い。」
(ならば…魔法よ条件と共に…)
夢うつつかシュウはその場で眠りについた。
「シュウ?…あら、寝ちゃったのね…シュウ…賞状おめでとう、よくがんばったね。」
ぐっすり眠るシュウを優しく抱き抱え母親が言った。
優しく…優しく…我が子に与える寛大な愛で…
……親の心、子知らず…
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