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自分の世界を客観視してごらん…
今まで気付けなかったことに気付ける…
本当は優しいんだあの人…
本当は見つめていてくれたんだあの人…
本当は愛されていたんだ僕…
赤ちゃんはイイな…一日中寝てられて。
その考えは甘い、今シュウはそれを思い知らされていたい…
(…ト、トイレ行き…)
我慢出来ずに垂れ流れる。
赤ん坊にそれを我慢できるだけの機能が備わっているわけない。
だから泣いて知らせるしかない…
(き、キモチワルイ…早くオムツ取り替えて。)
「ンギャー!」
「どうしたのシュウ?お腹空いたの?ちょっと待っててね…。」
(違うよ、お母さん。)
(肩が痒い…)
(手が…届かない…うまく動かせない。)
(痒い痒い痒い!)
「ンギャー!」
「どうしたの?シュウ…いい子だからなかないの。」
優しく頭を撫でてくれる母親。
(頭じゃないよ…肩が痒い!)
シュウは泣くことしか出来なくなった自分に憤りを感じるしかなかった。
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