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(条件を破ったね…)
シュウの心の中に唐突に支配者は侵入した。
(え?…なに?…)
(シュウ…君は条件を破った。)
(…え?)
(忘れたのかい?シュウ…君の願いを叶えた時に与えたはずだ…条件も)
その時シュウはやっと思い出した。
あの夜のことを…
(ちょ、ちょっと待ってよ…違うよ…)
(イイワケなど聞く気はない…)
(ま、待ってよ…僕どうなっちゃうの…?)
(…その身で代価を払ってもらう)
その言葉はシュウを恐怖のどん底につきおとすには十分過ぎた。
(や、やめて――――。)
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