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「忙しいって…。ベッドに座ってるだけじゃん!」
リュウタロスが呆れ気味に言う
「……。」
「亀ちゃん、もしかしてまだ怒ってるの?」
リュウタロスが覗き込みながら訪ねると、
「もう!うるさいなぁ!何の用!」
ウラタロスはプイッと向こうを向く。
「別に、僕に熊ちゃん取られて、亀ちゃんが泣いてるか見に来ただけ!」
リュウタロスが笑いながら言うと、
「このクソガキ!
大体さぁ、金ちゃんが、リュウタみたいなガキ相手にするわけないじゃない!誰がどう見ても親子にしか見えないもん!だから金ちゃんもリュウタの事、子供にしか見てないよ!」
ウラタロスが怒りながら言うと、
「熊ちゃん、僕の事大好き!って言ったもん!」
リュウタロスもムキになって反論する。
「そんなの息子としてじゃないの?」
フフンと笑いながらウラタロスは言う。
「違うもん…。」
リュウタロスは俯く。
「大体、リュウタみたいなガキに金ちゃんを喜ばす事出来る?出来ないよね!」
「熊ちゃん、僕と一緒にいて喜んでいるもん!」
リュウタロスが怒り気味に言う
「そうじゃなくて、満足させられるかって事なの!」
多少、馬鹿にしながらウラタロスが言う。
「何それ!意味わかんない!教えてよ!」
リュウタロスがウラタロスにキレながら訪ねる。
「そんなのお子ちゃまに言っても解りっこ無いし、出来るわけないよ、教えるだけ無駄無駄!」
やれやれといったポーズをしてリュウタロスをあしらう。
「僕、子供じゃないもん!そんなの…。出来るかできないか、実際に見てみなくちゃ…。」
リュウタロスが俯きながら震える。
「わかんないじゃん!!!!!!!」リュウタロスが指をパチンと鳴らす。
その瞬間、ウラタロスがグラッとなり、ベッドに倒れ込む。
リュウタロスは暫く様子を見てると、
いきなりウラタロスがガバッ!と起き上がった。
「か、亀ちゃん?」
ウラタロスは立ち上がると、リュウタロスの問いかけにも答えずに、部屋を出て行った。
一人残されたリュウタロスは
「…。ま、暗示かかったみたいだからいっかあ!」
「ここに隠れて様子見てようっと!」
リュウタロスはクローゼットの中に隠れた。
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