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ウラタロスは脇目も振らずに一直線に食堂車に向かうと、うたた寝しているキンタロスをガシッと掴むと、力強く引っ張った。
「な?何?何なん?」
キンタロスはいきなり引っ張られて、パニック状態になりながら言う。
そんなキンタロスにウラタロスは冷静に
「金ちゃん、僕に付き合ってくれる?」
ニッコリ笑いながら訪ねる。
「へ?な、何が?」
イマイチ状況がつかめていないキンタロス。
ウラタロスは鋭く、冷たい目でキンタロスを見ると、低い声で強く
「付き合ってくれるよね!」
さすがに、そのウラタロスの態度にキンタロスも背筋がゾクッとして、首を縦に振ると二人で食堂車を後にした。
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ウラタロスの部屋に入ると、キンタロスはウラタロスに突飛ばされた。
「い、痛っ!お前!何する…!」
キンタロスが怒りながら言おうとすると、ウラタロスはキンタロスの後ろに回り込み
ガチャン!
「Σ!」
キンタロスは後ろ手に手錠をはめられた。
「な、何?何なん?」
全く意味が解らないキンタロスはウラタロスを不思議な顔で見つめる。
「さぁ、これから、二人で楽しもうか!」
ニッコリ笑いながらウラタロスが言う。
そのウラタロスの言葉で状況がのみこめたキンタロスは、
「アホか!何でこんな真っ昼間から!あり得へんやろ!」
怒るキンタロスに、ウラタロスはクスクス笑う
「関係ないじゃない。だってキンちゃん、大好きでしょ?エッチな事するの」
さすがにキンタロスもカッ!ときて、怒鳴り散らそうとした時、
「そうだ!キンちゃんにプレゼントがあるんだ!」
嬉しそうに言うウラタロスに、キンタロスは肩透かしをくらい、何も言えなくなってしまった。
カチン、カチャカチャ、ジャラリ…。
「…。おい!何やこれは…。」
キンタロスが怒りに震えながら聞く。
「何って、首輪だけど。」ウラタロスがさらりと答える。
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