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管理人と挨拶を済ませ自分の部屋に入り電気を付け、荷物を置くとソファーに横になる。
今まで賑やかだった為か、ものすごく静かに感じる。
いつもはこれが普通なのだが違和感だらけだ。
なんでこんなに寂しい気持ちになるのかなぁ。
一人には慣れていたのだが、こういう時はものすごく寂しくなる。
ふっと頭に浮かんだのは陽介の笑顔。
『そういえば、今日はお客さん来てるって言ってたっけ。』
なんで先生が浮かんだんだろう?
首をかしげタバコに火をつける。
葵は来客がない時は換気扇の下ではあまり吸わない。
『ここ最近、毎晩のように先生と話してたしなぁ。なんか話さないと変な感じ。』
携帯を開き智彦にお礼のメールを入れる。
陽介とベランダで話すことが習慣になっていることを改めて気付く葵。
なんで先生と話さないとモヤモヤするんだろ?
その日の葵はモヤモヤを解消することなく眠ってしまった。
その霧がもうすぐ晴れるようになることなど知らず。
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