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目を開けると目の前はまだ暗かった、微かに隙間から光が入ってくるものの僕は少し驚いていた。
「えっ」
僕は思わず声を上げた。
しかし僕の目を覆うものの存在に僕はすぐ気付いた。
微かに温かみを感じるのだ。
そしてすごく優しさを同時に感じた。
「アハハ、驚いた?」
女の子の声がするかと思うとその声の主の手は僕の目から離れていき僕の肩を掴み僕を半周りさせ彼女と僕が向かい合う形となった。
「こんにちは、もしかして君が新入り君かな?」
女の子は笑顔で僕にそう言った。
女の子はその子のほかにもう一人いる。
僕の目を覆ったほうの女の子は
髪は長く毛先に癖がちょっと出ているダークブロンドで可愛らしい顔をしていた。
その隣にいるのは大人っぽい雰囲気を漂わせ、金髪で胸ぐらいの長さまであり、目は透き通った青色であった。
「はい、今日からお世話になるあつしです」
僕はその二人に笑顔で答えた。
「私はローラそれで隣にいるのはハナ、私達は二人ともドイツからきたの」
髪に癖のある女の子はそう簡単に紹介をした。
隣にいるハナが続いて口を開く。
「先生からあなたにこの中の施設を紹介するように言われていて待ってたの」と言い微笑んだ。
「よろしくね、今日からあなたは私達家族の一員よ」ローラはそう言って僕に手を差し出した。
僕は彼女の手を握って握手をした。
ローラの瞳の色は茶色だった。
「瞳の色茶色なんだ、僕と同じだ」
僕はそういって笑った。
「本当だね」
ローラも微笑んだ。
「よろしく」
ハナとも握手をした。
「じゃあ、いきましょうか」
ハナの一言で僕たちは扉の中へと足を踏み入れた
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