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五分後には僕らは本館に入っていた。
本館の外には広い場所となっていてソファなどが置いてあり子供達の遊び場となって騒がしかった。
本館にある大きな居間も賑わいを見せていた。
「そういえば、あつし君の部屋は本館じゃなくて旧館のほうになるからね」
ハナがいった
「旧館は夜になると怖い噂を聞くから気をつけてね~」
ローラも続いて僕を怖がらせるようにいった。
「ローラの言ってることはうそだから気にしないでね」
素早くハナがフォローした。
会話を暫く立ってしていたせいか。
僕が新人だと気付いたのか女の子が一人僕のほうへやってきた。
彼女はとても綺麗だった。
茶色すぎもなく。
綺麗な茶髪だった。
瞳は緑色だった気がする。
スタイルもなかなかのスレンダーである。
「もしかして君が新入り君?」
女の子は珍しそうに僕を見ながら言った。
「そうだよ、彼の名前はあつし、日本から来たんだって、ミリー」
彼女の問いに答えたのはローラだった。
「あつし君か、私の名前はメリッサでもみんなミリーって呼ぶの」
メリッサはそういって微笑んだ。
彼女の笑顔はすごく可愛かった。
僕のハートを恋のキューピットが射抜いたのである。
いわゆる恋に落ちたのである。
僕は彼女のいっていることが頭に入ったかといえば、メリッサの顔に見とれていてそれどころではなかった。
彼女は不思議な顔を一瞬みせたがすぐに笑顔になり。
「よろしくね」
そういって僕に抱きついた。
ハグであろう。
僕はその予測しがたい出来事に反応することができなかった。
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