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唖然としている僕にメリッサはいった。
「あ、私、友達がまってるからいくね」
そういうと慌ててその場を去っていった。
別れ際に手を振っていたので僕も振り替えした。
「ミリーはちなみにニュージーランドからきたんだよ」
ローラが言った。
「ニュージーランドかあ…」
「メリッサは何歳なんだろう…」
僕は余計なことまで呟いてしまった。
「ミリーは15歳ね、今年16だと思うけどね。ちなみに私とローラは17で私は16、今年17よ。あなたは?」
ハナは僕の呟いたことを拾ってさらに質問までしてきた。
ハナは声も体も髪も全てが綺麗な外人さんというようなイメージがする。
「僕は今年17の今16歳だよ」
そう答えた。
「今日の夜、歓迎会やるけど、あつしは来るかな?」
ローラが話題を変えた。
「疲れてなければいくよ」
僕はそう答えた、何故ならここに来るまでの移動でだいぶ疲れているからだ。
「あなたは来るべきだけどね、だってこれはあなたの為の歓迎会なんだから。」
ハナは一息つき
「私の予想で言うとあなたのお気に入りのミリーもくるみたいよ」
そう言って僕のほうを見て微笑んだ。
「友達が早くほしいなら積極的に出とくといいよ、私達はもうすでに友達だけどね」
ローラがそれに続くように言って笑った。
「わかったよ、二人ともありがとう。ローラ、ハナ。君達は僕がここに来てはじめてできた大事な大事な友達だ」
僕は二人にとびっきりの笑顔で答えた。
「どういたしまして」と二人は言った。
「僕は一回自分の部屋にいくことにするよ。後で君達とまた話すから。またね」
僕はそういって二人のもとを離れた。
僕は部屋のある旧館へと向かった。
「ローラ、あつし君いっちゃったね」
「そうだね、ハナってもしかしてあの子のこと気になってるの?」
「そ。そんなわけないよ」
顔をすこし赤くしてハナが答える。
「なんかわかりやすいなー。でもあの子はきっとミリーに一目ぼれしたんじゃない?あはは」
ローラはハナにそういって笑った。
「そうかもね。でもローラ、私達なんか大事なこと言い忘れてない?」
「え、なんか言い忘れたっけハナ?」
「部屋の番号と…あそこにまつわる怖い話だよ」
・・・・・・
一瞬の沈黙のうちローラとハナは顔を見合わせてうなずきあった。
「ま、いっか」
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