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ハナとローラから重要なことを聞き忘れていた事に気付き僕は少し後悔をした。
戻るか戻らないか悩んだがすでに戻るのもめんどくさくなってしまったため、
とりあえず二階への階段を見つけあがることにした。
キィキィキィキキキィイイ
階段を上がる度に軋む音が聞こえる、まるでホラーの世界だ。
階段を上がるとそこには一人の男が座っていた。
男は髪が絶対増加したらアフロだなってくらいの癖のつきようだ。
男は顔を見上げて僕を見つけると声を掛けてきた。
「なあ、ハーレン見なかったか?」
「ハーレンって誰だ?、わるい、今日はじめてここにきたんだ、それで部屋がどこかわからなくて、さまよってた…」
男は二度僕のことを見直すと
暗く悩んでいたような顔が真新しいものを見るような子供のような顔になった。
「お前が!?お前確かアツシだよな!!?」
「うん、そうだけど」
男は勢いよく立ち上がると僕のほうに来た。
そして手を出した。
「俺は今日からお前のルームメイトになるブランドンだ!!よろしくな!!」
笑顔でそういってきたブランドンにどう反応していいかわからず僕はとりあえず握手を交わす。
「よろしくな」
僕はとりあえずブランドンに笑顔でそう答えた。
「ちなみにハーレンってのは俺達のルームメイトさ」
誇らしげにブランドンはそういった。
「それでハーレンっていまどこにいるんだ?」
僕はハーレンを待っていたブランドンにそう言うと。
ブランドンは緊迫したような顔になった。
「あいつはなぁ・・・あいつはな!!あいつはなぁ!!」
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