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夜、突然の電話ο
由衣からだったο
『美樹…οもしさ…自分の気持ちに素直に恋して、誰か傷つく人がいるとして…美樹ならどうする?』
『えっ?』
明らかにいつもと様子が違ったο
落ち込んでると言うより…何か答えを探して求めている声ο
『それでも…自分の気持ちを貫き通す?』
『……ο』
由衣がそこまで言ったところで、私には誰の事だか分かったο
確か、田口さんの先輩で彰一さんと言う人ο
田口さんとの事があった時に、由衣を支えて導いてくれた人ο
会った事はないけど、私は彰一さんと言う人に感謝しているο
あの時の由衣は、私では止められなかったからο
きっと彰一さんが居なかったら、今頃由衣はどうなってたか…ο
だから、本当に感謝してるο
でも…結婚してたはずだよね…?
私は、少し混乱する頭を整理しながら、ここ1ヶ月間の事を一生懸命思い出したο
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