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あっという間に翌日になった。
瑞希は目を覚ました。
『…ん…。…頭痛っ…。くらくらするし…ってか…生きてんだうち…』
「あ、気がついた?昨日、君を見つけた時はびっくりしたよ。あんな雨の中で寝てるんだもん。」
『(えっ?なんで?大ちゃんが?)』
瑞希の頭にははてながたくさん出てきたようだ。
「そういえば、名前聞いてなかったね。 俺は、たぶん知ってると思うけど、大野智って言うんだ。宜しくね。
君は?」
大野くんは聞いてきた。
『あっ…みっ瑞希です。叶田瑞希です。』
「瑞希ちゃんか~。 …何があったのかは聞かないけど、好きなだけいていいから。ここに。」
『あ、ありがとうございます。』
「でも、守って貰うことが、3つ有るんだ。」
『何ですか?』
「まず、俺を智って呼ぶこと。いつも、メンバーからそう呼ばれてるからその方が楽なんだ。」
『はい。』
「後その敬語。止めてね。」
『でも、あたしの方が年下ですよ?
確か、大野さ…いや智って、29歳でしたよね?』
「お?俺のファン? …まあいいや。俺さ、上下関係嫌いなんだ。だからタメ口でいいよ。」
『分かった。』
「ラストだけど、俺がアトリエに入ってるときは自分の世界に入ってるから、無視…いや聞こえないから、急用以外はそっとしといてね。」
『うん』
「…もうそろそろ仕事行ってくるよ。ついでに鍵屋さん行くから、夜の11時位に帰るから。先寝てていいからね。」
『うん。智行ってらっしゃい。』
「行って来まーす!!!」
大野くんは仕事に行った。
瑞希は暇になったので、家を探険する事にした。
まず最初に入った部屋にはベットがあった。
その部屋にはクローゼットがあったから、クローゼットを覗いた。
そのクローゼットには、男物のコートや、スーツ、ワイシャツ等が入っていた。
『あ、ここ智の部屋じゃん。』
瑞希は部屋を出た。
次に入った部屋は、絵がたくさん飾ってあった。
ここはアトリエのようだ。
『…やっぱり智って絵上手い…今度オフの日に教えて貰おかな。』
また瑞希は部屋を出た。
そんな事を何回か繰り返すと、もう時計の針は8時を差していた。
『…お腹空いた…。冷蔵庫…見ていいかなぁ。…見よう!』
瑞希は冷蔵庫を開けた。
中は、魚で埋め尽くされていた。
が、もうひとつ冷蔵庫が合ったので恐る恐る開けた。
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