future mail 02

33/73
前へ
/1273ページ
次へ
カチカチという時計の針が刻む一定のリズムだけがタケルの静かな部屋に響く。 1時間後、タケルは台所に向かい母の用意していたグラタン少しとお茶漬けを食べた。 お茶碗を空っぽにしたタケルはベランダへ出て、タバコを吸い始める。 【予定時刻まであと3時間……。 大丈夫……。 きっと大丈夫なはずだ。 部長は一度決めた事は、性格的に考えても実行する人だ】 口から吐き出したタバコの白い煙を目で追いながら、タケルは自分に言い聞かした。 【そういや、差出人にいつも表示されているA prophetって何なんだろう……。 ちょっと英和辞典で調べてみるか】
/1273ページ

最初のコメントを投稿しよう!

56220人が本棚に入れています
本棚に追加