第四話 黒鏡

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少し落ち着いたくるみをリキが病室から連れ出していくのを見送りながら、霙は微笑んだ。 リキに任せれば大丈夫だろう。 静けさを取り戻した病室の中で、霙は他の患者達に、お騒がせしてすみませんでした、とベットの上で謝った。 すると、正面のベットのおじいさんが霙に笑いかけてきた。 「心配してくれる人が居るのは、幸せな事だろぅ?」 霙は一瞬ぽかんとしてから、「……はい」大きく頷いた。
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