第一話 俺とオレと、私とわたし。

25/31
前へ
/557ページ
次へ
「ふふ、お母さんの真似かしら」 「当たり~。もう、ゆずったら」 ゆずはくるみに降ろしてもらってから、とてとてと歩き出す。 「こちらにどうぞぉ」 「ふふふっ、はぁい」 案内してくれようとするゆずの後についていく。 「何歳?」 「3歳。あと4ヶ月で4歳になるの」 「可愛いわね。くるみによく似てるわ」 「やだぁ、ミストちゃんったら~」 「あら、ほんとのことよ」 何だか、ミストにとって、すごく新鮮な会話だった。
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6807人が本棚に入れています
本棚に追加