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魔世界では、こんな風に平和な会話を出来る機会は少ない。
物心ついた時から、それぞれに眠る魔力を育てるために学校に行くことになる。もちろん、親元を離れて。
ミスト達が暮らしていた魔世界の城周辺ではあまりなかったけれど、内紛などの事件は頻繁にあった。
だから、力を抜いて生きることなんて、出来はしないと思っていた。
――――――――そう、思い込んでいた。
「おねぇちゃんのおへやでーす」
無邪気に笑うゆずを見ていると、より一層、わかる。
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