第二話 普段の日常、変わらない空。

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ゆずは少し渋々としながらも、頷いてくれた。 「ゆず、おるすばんする」 「ありがとう、ゆず」 ゆずの小さな体を抱きしめて、髪を撫でた。 ゆずはくるみにきゅっと抱き着き、肩に頭を乗せてきた。 「おねぇちゃん、ゆず、ちゃんとやるよ」 「うん?」 「だからね、おねぇちゃんがかえってくるときも、ゆずが、まっててあげる」 「……ゆず……」 ゆずは少し身を離し、気丈で、すごく勇敢な笑顔を見せた。
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