第二話 普段の日常、変わらない空。

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走る衝撃で、肩にかけた2つの鞄がお互いにぶつかり合い、くるみの背中を打つ。 その痛みなど気にせずに、くるみは走っていた。 高校入学当初、同じ中学出身の人は誰もいなくて、馴染めなかったくるみに、優しく接してくれたのは、あの2人組だった。 日本人じゃないみたいな亜麻色の、少し襟足の長い髪と、蜂蜜っぽい色の綺麗な瞳の、華奢な体つきの、心優しい少年と。 端整な顔立ちに、栗色の短髪と瞳が映える、背が高い、いろんな趣味を持ってて、優しくて、暖かくて、そういう色んな所にくるみが憧れる少年。
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