第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

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《……れ……》 「ひっ……」 周りから小さな悲鳴が上がるのと同時、霙は自分の頭の中で、声が聞こえた気がした。 《…ぞ……ん》 (スリィト……?) 今までこちらに背を向けて突っ立っていた『そいつ』が、ぴくりと反応した。 《み………み……さ…》 〈スリィト……?〉 頭の中に直接伝わる『声』の持ち主の名前を呼ぶ。 ノイズが酷くて、聞き取れない。 『そいつ』は、ゆっくりと…………なぜか、こっちに振り返った。
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