第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

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はっきりと顔が見える訳じゃない。 ただ黒いだけの顔なのに、少しだけ陰影がついた輪郭が、霙と酷似しているのだ。 『そいつ』の口は、毒々しい紅に染まって。 『そいつ』の目は、ぎらぎらと光って。 『そいつ』の体は、闇で構成された小柄なもので。 どう見たって、似ても似つかないのに、似てしまう。 ―――――なぜ?
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