第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

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《え?》 スリィトが疑問詞を呟いた刹那、 音も無く、『そいつ』が目の前に現れた。 「ギギャアアッ」 「――――っ!!」 咆哮とともに振り下ろされた腕を、左手に持ったナイフで防いだ。 「ぐっ……!」 凄まじい力。受け止めきれない……! 《……止めずに、受け流して!》 「っ!」 相手の腕を押し切るようにナイフを動かして、『そいつ』の右側に回り込んで距離を取った。
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