第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

12/38
前へ
/557ページ
次へ
「うっ!!」 体の左側面を打ち付け、痛みに悶絶する。 左手に握っていたナイフが手を離れ、アスファルトを滑っていく。 (やばいっ……) 奴の腕は、伸びるんだ。 その事実を発見するのが、遅かった。 「くっ……」 何とか体を起こそうと、アスファルトに手を着いた、その時。 ヒタッ。 視界の中に、真っ黒な足があった。 顔を上げれば、おそらく『そいつ』が――居る。
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6807人が本棚に入れています
本棚に追加