第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

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     きぃん! もう駄目だと諦めかけた霙の耳に飛び込んで来たのは、金属質のものがぶつかり合う高い音。 霙は、はっとして顔を上げた。 「っ……リキ!」 「何やってるのさ、みぞれ」 そいつの名前を呼ぶと、だらし無いなぁ、という顔をされた。 「はぁっ!!」 リキは気合いを込めて、『そいつ』の振り下ろした腕を切った。 紫に近い、血みたいなものが噴き出した。
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