第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

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「みぞれ」 追い付いたリキに呼ばれ、走りながら顔を向けると、「ほら」鞄とひと振りのナイフを渡された。 「これ……!」 「逃げるんなら、ちゃんと拾わなきゃ駄目じゃん」 「あ、あぁ……悪い」 しっかり受け取って、手早く身につける。 霙がもう一度リキに振り向こうとした瞬間、 「っ………!」 「リキ!?」 並んで走っていたリキがいきなり転倒した。 霙は急ブレーキをかけてリキに駆け寄った。
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