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その際、霙はぞっとする光景を見てしまった。
―――『そいつ』が、追って来ていた。
「~~~~リキっ!!」
「え、ちょっと、みぞれ!?」
火事場の馬鹿力か何かが発動して、霙はリキを担いで走り出した。
身長が180㎝以上あって、霙より20㎝くらい背の高いリキを担いで走るのは容易では無いけれど、今の霙には、もう常識やら限界点やらは関係無かった。
―――――――――逃げなければ。
その一心で走り続けた。
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