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しばらくそのまま走り続けていたが、さすがにきつくなる。
「みぞれ、オレを降ろせ。大丈夫だから」
「はぁっ……あぁ………」
建物の陰まで行き、そこでリキを降ろした。
「みぞれの馬鹿!なんでこんな無茶するんだよっ」
「だ、だって………夢中、で、思わず……」
息を荒げて途切れ途切れに喋ると、リキは少し難しい顔をしてから破顔し、「ありがとう」と、いつもの表情で言ってくれた。
霙も薄く笑って「ああ」と返し、呼吸を整えるのに精神を集中させた。
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