第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

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〈スリィト?〉 《………………》 頭の中からずっとノイズが聞こえてくるコトが気になって呼び掛けると、相手は沈黙していた。 別のコトで手一杯の時は、たいていそうなるらしい。 霙はとりあえず、頭の中での会話を打ち切った。 「何?」 霙の側に歩いてきたリキを見上げて、「痛むとこ、全部見せろ」と言った。 リキは一瞬キョトンとしてから、言われるままに、シャツの袖を捲くった。 肘が少し擦りむけて、血が滲んでいる。
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