第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

22/38
前へ
/557ページ
次へ
「足が緊張で固まってうまく動かなかった。……ここまで言えば、わかる?」 「あぁ……わかった。悪い」 リキのその言葉で、霙は少し納得する。 リキも、感じていたのだ。 ――――――――圧倒的な、恐怖を。 「みぞれが危なそうだったから、ナイフ拾って飛び込んだのはいいけど……。やっぱり不慣れなことは、するもんじゃないねぇ」 何が不慣れだ。 霙を助けて、忘れ物まで拾ってくれて、ついでに『そいつ』も切って。 全部、助けてくれたくせに。
/557ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6807人が本棚に入れています
本棚に追加