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「足が緊張で固まってうまく動かなかった。……ここまで言えば、わかる?」
「あぁ……わかった。悪い」
リキのその言葉で、霙は少し納得する。
リキも、感じていたのだ。
――――――――圧倒的な、恐怖を。
「みぞれが危なそうだったから、ナイフ拾って飛び込んだのはいいけど……。やっぱり不慣れなことは、するもんじゃないねぇ」
何が不慣れだ。
霙を助けて、忘れ物まで拾ってくれて、ついでに『そいつ』も切って。
全部、助けてくれたくせに。
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