第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

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「逃げようみぞれ!」 「あ、ああ!」 始めにリキ、続いて霙と、建物の陰から飛び出した。 『そいつ』は、姿がはっきりと解る程の距離まで来ていた。 相手はゆっくりと歩いているだけなのに、まるで、ギュンギュン唸るチェーンソーを持った白マスクに迫られるような恐怖感に襲われ…………って、逃げなきゃ! 例え話を考えてる場合じゃない! 霙は先に走り出したリキに続いて、重たく感じる足をなんとか動かした。
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