第三話 不断の非日常、変わりゆく空。
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たいして中身の無い肩掛け鞄が、ずしりと重たく感じる。 実際に重たいのは、力を使い過ぎた自分の体の方だろう。 「はぁっ、はぁっ……」 「みぞれ、大丈夫か?」 走りながらも、心配そうに声をかけてくれるリキに、霙は精一杯の笑みを見せて、小さく頷いた。 軽く振り向くと、『そいつ』はかなり離れた所に居るのがわかった。向こうはなぜか歩いて追って来ているようだが、それは反って助かる。
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