第三話 不断の非日常、変わりゆく空。
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アスファルトが視界を埋め尽くしたと思った瞬間、霙は固い道路に倒れ込んでいた。 「みぞれ!?」 リキの声がかかる。 「みぞれ、しっかりして。逃げるんだよ!」 「リ……キ…」 力を振り絞り顔を上げると、リキが後方を睨んでいる。 アスファルトで擦れた額に、汗と血が滲む。 これが痛みなのかどうかすら、もう解らない。 ―――――動けない。もう、これ以上は。
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