第三話 不断の非日常、変わりゆく空。
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ちくしょう。 つくづく運が無い。 首を出来る限りのトコまで回し、自分の後方を見た。 ―――――迫り来る、黒い影。 「みぞれっ……」 「……ろ、リキ」 「え?」 「逃げ……ろ、リキ」 呼吸を繰り返すだけで、肺が焼けるような感覚に襲われる。 これは、現実か、幻想か。 なにもかも解らない中でも、リキには無事に逃げて欲しいと願う気持ちに、嘘は無かった。
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