第三話 不断の非日常、変わりゆく空。

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「バカ言うな!」 「あいつ……狙い、は………たぶ…ん…俺」 「そんなこと、どうだっていい!オレが背負ってやるから、なぁ、みぞれ!」 「……く……にげ…」 「みぞれッ!!」 気を保たせようとしてくれているリキの声が遠くなっていく。 ずぐん、ずぐん、ずぐん、ずぐん、ずぐん。 心臓の音。血の流れ。神経の巡り。     生きてる鼓動。 なにもかも失いそうで、怖い。
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