新しい生活

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隣で相変わらず怒鳴り散らす母をよそに、ご飯を早く食べてすぐに家を出た。 「朝からうるさいんだからっ…」 さすがにちょっと時間もヤバいな…と思い、小走りで学校へと向かう。 私は早起きが苦手なので、家から一番近く、電車を使わなくても行ける距離にある高校に入った。 そこそこ成績も良かったので、面接だけで合格できた。 ずっと恋をしていなかった私。 普通、これから高校に入学する子たちは 「素敵な恋がしたいなぁ…」 とか思ったりするだろう。 でも、私はそんなつもりも全くない。 むしろ、恋なんてせず、適当に友達作って普通に生活しとけばいいやぁ~ という考えだった。
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