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「何のようだ?」
とっとと帰れ。
「いやぁ、お兄さん私が見えてるみたいだったから、つい」
日光夏はえへへと笑いながら僕の袖を掴んでいる。
「だったら何だ?帰ってくれ」
「えー?君しか見える人いないんだから、仲良くしてよー」
頬を膨らませる日光夏。可愛らしいのだが、なんか腹立つ。
「まぁいいや。僕についてきたいなら着いてこい。なにもやらないけど」
「うん。じゃあしがみついていくよ」
は?
と思ったもつかの間。日光夏は僕の胸に飛び込んできていた。
「なんなんだよお前!」
「いやぁ、君結構私の好みのタイプなのよねぇ」
はぁ……。不幸だ。
「そういや、背中だけ毛深くてふんどし履いてる男を知らないか?」
「そういや空から降ってきたような……」
思ったより早く見つかりそうだ。
神様交代の時間だ。ヤルダバオート
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