Name 君の名は

3/3
前へ
/120ページ
次へ
「何のようだ?」  とっとと帰れ。 「いやぁ、お兄さん私が見えてるみたいだったから、つい」  日光夏はえへへと笑いながら僕の袖を掴んでいる。 「だったら何だ?帰ってくれ」 「えー?君しか見える人いないんだから、仲良くしてよー」  頬を膨らませる日光夏。可愛らしいのだが、なんか腹立つ。 「まぁいいや。僕についてきたいなら着いてこい。なにもやらないけど」 「うん。じゃあしがみついていくよ」  は?  と思ったもつかの間。日光夏は僕の胸に飛び込んできていた。 「なんなんだよお前!」 「いやぁ、君結構私の好みのタイプなのよねぇ」  はぁ……。不幸だ。 「そういや、背中だけ毛深くてふんどし履いてる男を知らないか?」 「そういや空から降ってきたような……」  思ったより早く見つかりそうだ。  神様交代の時間だ。ヤルダバオート
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加