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SKIL
千晴と手を繋いで、雪の降る街を歩く蒼我。
「だいたいこんなところ?」
「うん。この街にいる私の変な友人以外はだいたい紹介しました」
あの変態村長は友人しゃないんだ。
「あと、この街に住むに当たってちょっと気をつけなきゃいけないことがあって」
なにやら言いにくそうな顔をする千晴。
その刹那、その辺の家の塀がなんの前触れもなく爆発した。
「来ちゃった……」
なんだ今のは……。
「あれは超常現象(エラー)と言って、この街に限りどういうわけか超常現象がバンバン起こるんです。まるで意思を持つかのように」
分かりやすいんだか分かりにくいんだかよく分からない説明だった。
よく見れば別の塀が連鎖的に爆発を繰り返している。
「どうすれば止められるの?」
「追っ払うしかないよ。銃で威嚇するとか」
千晴は出来ないだろうと思いながら言った。
「了解。敵エラーを排除します」
しかし、蒼我は変なボケをかまし、突っ込んでいった。
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