SKIL

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 敵の位置なんか分からない。爆発する場所がそうなんだろうが、分からない。  だが、爆発する場所はどうやら隣り合った場所になるらしい。  だったら簡単なことだ。撃ちまくればいつか当たる!  俺は足を振り上げ、隣り合った場所を撃ってみた。 「ぶらぁっ!」  何かの声がした。どうやら当たったらしい。姿は見えないが、なんとなく分かる。  俺はまた塀を壊されたくないので、飛び付くように走った。  のだが、俺は走ったはずだ。なんで浮いている!?いやしかもかなりのスピードでホバリングしているような……。  まぁいい。好都合だ。  俺は見えない何かに突っ込み、剣で思いっきり突き刺した。  目には見えないが、感じる。中から何がべとべとしたものが噴き出すのを……。ぬるぬるしているくせにやや固い感じもあり、なんだか嫌だ。 「蒼我様。ご無事ですか?」 「ああ」  表情を変えずに答える蒼我。 「そう。なら、帰りましょうか?」  千晴に引っ張られ、帰っていった。
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