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お父さんの急な提案により、私は蒼我様に服を用意することになった。
これから格闘戦が始まるのだから、なるべく動きやすい服がいいだろうな。
私は部屋から白いタイツと白いコートを持ってきた。さすがにタイツだけでは寒いだろうし……。
「似合ってますよ?蒼我様」
よく似合っていた。ちなみにこの服は私の好きなゲームの主人公に似せて作った私のお手製です。
「そう……かな?」
顔を赤くしている。なにか悪いことしちゃったかな?
私の持った蒼我様の印象は……。
背が高くて、悪い人ではないみたい。
背中だけやけに毛深くて、この時代にふんどしをはいてる。
空が飛べて、光る。
「おい少年。この剣を取れ」
お父さんが蒼我様に剣を二本投げ渡した。
蒼我様はそれを黙って取り、片方を担いで、片方を右手に持った。
「言っとくが、客だからといって手加減はしないぞ!?」
お父さんは蒼我様にガン飛ばした。
「分かりました。自分も心得はありませんが、よろしくお願いします」
蒼我様は突っ込んで行った。
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