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――私も不良天人と呼ばれて馬鹿にされるのが癪で、それを跳ね除けようと努力するあまり、あまり家庭のことを顧みませんでしたからな。天子にはずいぶんと寂しい想いをさせてしまいましたが、今更私が何をしようと、あの子を傷つけるだけでしょう。
――今回の異変で、地上人の知り合いが何人か出来たようです。あの子には新しい友達と何の気兼ねもなく遊んでほしい。あの子があんな風になってしまったのはわたしの責任なのです。だから、今回の異変を起こした罰は全て私が受けます。
異変のあとにちょっとした機会があって面会した時、比那名居氏はそんな風に言っていた。
はたして彼の態度が親として正しいのか否かは分からないが、娘の幸せを願うその気持ちは本物であると、衣玖は思った。だから、「ならば総領娘様のことはわたしが見守りましょう」と、胸を叩いて請け負ったのだが。
(空気を読んだつもりが、こんな体たらくでは……あの方に申し訳が立ちません)
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