06-END

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「我が儘、言っていいの?」 「どうぞ。」 片瀬は、ポツリ、と呟く。 それは可愛い小さな我が儘。 「…名前、呼んで。」 「花純。」 「ぎゅう、ってして。」 「いくらでも。」 「好き、って言って。」 「…好きだよ。」 「…キス、して?」 潤んだ瞳に射ぬかれる。 「花純、好きだよ。」 優しいキスをいくらでも。 無邪気で、可愛い、俺だけの、お姫様。 その笑顔をくれるなら。 その声をくれるなら。 あなた自身をくれるなら。 俺の笑顔も、声も、行動も、そして俺自身も。 全部差し上げよう。 それは、幸せな鎖。 なんて乙女思想に傾きつつある俺は、きっと、あんたの甘さに浸蝕されたのかもな。 END
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