雲一つない…

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行きつけのミスドでコーヒーを飲んでいたのはPM10:00前後。ここでよく会う可愛いお姉さんとお話できて幸せになったけど本を読み終わったから帰ることにした。風呂入って着替えて寝ようとしたがなかなか眠れない。カフェインか。そういやカフェにインしてる成分って意味か?まぁいいや。目を閉じたのは日付が変わる頃。意識も閉じたのは日が上る頃。閉じた意識のなか映像が浮かぶ。夢だ。犬とも狐とも狼ともつかない動物に襲われる。視界の端に雌のライオンが映った。 「おわぁぁぁぁぁっ!!」 右手を噛まれる。最近夢のなかでも痛い。いかがなものか。 「おぉぉぉぉっっ!!」 左手で右手とバケモノの顔を掴みながらいつのまにか座っていたコンクリートブロックにガンガンぶつけていた。 「もうやめて!!」 「そこまでやらなくっても!!」 オレダッテヤリタクテヤッテルワケジャナインダ 泣きそうな声で絶叫していた。でも手は止まらない。顔が所々生暖かい。多分返り血。手が止まった。夢も終った。 ブラインドを開ける。空は雲一つ無い。空の青さに辟易した俺はタバコに火を点けて紫煙を吐き出した。 高く 高く
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