損した気分

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喫茶店の中で会話する二人の男。テーブルにはアイスコーヒーが二つ。片方の男は人差し指を立てて重々しい空気を出している。もう片方の男は若干緊張した顔で次の言葉を待っていた。 「朝にクソをしないで昼飯を食うとする。意外と入らないはずだ。」 「まぁな。腹張るし」 とける緊張。続く力説。 「そして昼飯を食い終わって腹が苦しくなりトイレに行き気付いたんだ。」 「俺朝クソしてない。」 氷をストローでつつく。外を眺める。女子高生のミニスカートが眩しい。ため息一つ。 「そう!!そこで俺は気付いた!!」 ヒートアップする男に顔を向け、 「損した気分だ。」 コーヒーはまだたくさんある。
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