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あたしは随分寝ていたのだろうか。まるで熟睡した時のような目覚めだった。
未だ覚めきらない頭のまま、上半身だけを起き上がらせる。
あたしが寝ていた場所は、綺麗な原っぱが広がる自然の中だった。すぐ傍には、川のせせらぎの音が心地良い音色を響かせている。
「…は?どこ、ここ?」
確かあたしは木の扉を抜けて…。
どういう訳か、全然知らない場所に来ていたのだ。いや、もしかしたら連れて来られた可能性もある。だって穴を通って来たなら穴がある筈だろう。だが、辺りにはそんな大きな穴はない。小さい穴すらも…。
「…マジかよ…。洗濯の途中だってのに…」
多分これは死亡フラグなのだろう。早く帰宅せねば。
最悪な展開だ。知らない場所程迷うものはない。
誰か人でもいればな…。
いや、待てよ?もしここが家とかけ離れた場所だったら…。死亡フラグ確定だ。
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