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兎に角助かったのは良いのだが、コイツらは一体誰なんだろうか。
見かけない顔に、見かけないウサ耳…。
つか、あたし空気じゃね?
未だ正座中のウサ耳女に説教を続ける黒衣の軍服。
それはそうと、あたしは待たされる事が大嫌いだ。つまり、放置される事も嫌いな訳だ。昔、姉のアリエットに…いや、止めよう。
「おい、そこの黒いのとウサ耳女」
「ん?何よ…あ、あわわっ!!す、すみません、アリス様!!」
どういう訳か、土下座をしている…。
黒衣の軍服は、あたしに気付くと、突然謝りだし、頭を深々と(土下座して頭を地面に擦り付けながら)下げた。
「はぁ?な、何だよ突然!?つか、お前誰だよ!?」
ここがどこであれ、何故、あたしの名前を知っているのか疑問だ。あたしは知らないのに…。
「わ、私は“全トランプ部隊隊長、エレン=ディカルス=ジョウカー”であります!!」
あたしに敬礼のポーズを取り、長ったらしい名前をずらりと言い放った。
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