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「はいはいはいはい!!私は、リタ=ラパンって言います!!リタって呼んで下さい!!」
黒衣の軍服--エレンが言った後、ウサ耳女はやかましい声であたしに告げた。
「うっさいバカ。で、ここどこなんだ?」
ウサ耳女--リタの自己紹介を一蹴りし、エレンに訪ねた。
「ここは「アグネス王国付近の森さ!昼寝には最高の場所だよね、エレン」
エレンの言葉を遮り、あたしの前にズイッと顔を出した。
「昼寝、だと…?」
昼寝と聞いて、エレンは顔色を変えた。険しく、怒ったような顔をしている。恐らくリタは、地雷を踏んだのだろう。
「うん!あ…」
「ほぉー…。いつも城にいないと思ったら、そんな所でサボっていたのか…。これは女王様に知らせなくてはな」
「あ、いやっ…違う、違う違う違う!昼寝じゃない!うたた寝でした!」
「今日の晩飯は抜きだな。さ、アリス様、行きましょうか」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「あ?どこにだ?って、何であたしの手首縛るんだよ!!?」
さも当たり前のように、縄をあたしに巻きつけるエレン。
抵抗する意識も持たせない何て…コイツ、出来る!
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