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「アリスちゃん、また学校サボったんでしょ?」
結局、引きずられ帰った。途中、抵抗を試みたが、右ストレートの嵐が炸裂した。
そして今に至るわけだが、今の状況も最悪なものだった。
「この縄を解けよ!!」
椅子に縛られ、説教…いや、拷問状態にさせられている。
「全く…。これじゃぁ亡くなったお父様とお母様に会わす顔が無いわ…」
「おい、あの二人はまだ生きてるだろ!何勝手に殺してんだよ!このアバズ、ごふぅっ!!!」
最後の“レ”を言おうとした瞬間、容赦なく平手打ちがあたしの頬にヒットした。
「アリスちゃん、言葉使いが良くないわ」
「てめぇの頭も良くないわぁ!!だからさっさと縄を「さて、アリスちゃんの大事なコレ、燃やしていい?」
あ、あれは!あたしの大事な“やさぐれ兎”の抱き枕!?
な、何故持っていやがる!?
確か姉さんに見つからないように金庫の中に閉まったはずなのにっ!
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