体感時間30分前

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「ど、どうするつ、つもりなんですか…?」 佑果は震える声で言った 「何もしないわよ。私は殺人とかする気もないの。」 「じゃあ、なんで…、なんでどちらかが死ぬなんて…。」 「本当の事を言った方がいいと思って。それにね、かくれんぼをわざとするようにしたのは私だしね。」 「えっ?」 「だって、赤子さんが鍵を開けに来てる事くらい、此処にいる人達に聞けばわかるわ。知りたかったのは…、赤子さんは誰か?」 「誰か…?」 「あなたたちに業とあの教室を開けさせたの。かくれんほをさせる為にね。」 「赤子さんを見つける為に…?」 「あなたたちの中に赤子さんがいるのよ。」 「わ、私じよない…。」 「きっと誰でもそう言うわ。」 「私が赤子さんなら先生は死んでるでしょ?」 「この部屋じゃ無理ね。」 「どうして…?」 「だって12人の生徒が守ってるんですもの。赤子さんのお父さんは入れないわ。」 「でも、でも私は赤子さんじゃない!」 「とりあえず、貴方には此処にいてもらうわ。」 「えっ?どう言う意味ですか?」 「監禁て事よ。最後に残るまで…。」 そう言うとドアを開け、内側のドアのノブを壊した 「これで出れないでしょ?」 「ちょっと、ちょっと待ってくださいよ…。」 ドアへと擦り寄る佑果の身体を押し戻すと 「赤子さんかどうかは、最後に残ればわかる事よ。生きたければ知恵をしぼって考えなさい!」 そう言い残すと先生は扉を閉めた こんな暗い教室に1人だけ取り残されて… いや、今は13人だが 考える事など何も浮かばない… ただ、家に帰りたい それだけだった…
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