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「じゃあ証拠を見せて下さい!」
真紀は先生を睨みつけた
「冗談よ。私が赤子さんなら真紀さんはとっくに死んでるわ。」
「でも、先生は怪し過ぎます…。」
「よく言われるわ。」
そう言うとクスクスと笑った
呆気にとられた真紀は何も言えなかった
「先生が赤子さんじゃなければ用はありません。」
真紀は踵をかえすと違う方へと進もうとした
「ちょっと、待って真紀さん!」
先生は慌てて呼びとめた
「用はないって、助かる方法でも知ってるの?」
知ってたら苦労はしない
「いいえ。ただ、意味無く此処にいるのは嫌です。」
一度も振り返らず真紀は暗闇へと消えて行った
「変わった子ね…。」
先生はポツリとそう呟いた
先生は仕方なく、真紀の行った方へ追いかけて行った
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