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「どういう事ですか?」
女子生徒は聞いた
私の疑問そのものだった
「あの鍵は、2年程前からされてるのよ。最初は誰か先生が、侵入しないようにかけてるんだと思ったけれど、誰も知らないと言うのです。
一度鍵を壊したのだけれど、次の日になるとまた鍵がかけられてたんです。」
無表情で話す口調はとても滑らかだ
「鍵はどんどん増えて、今では6個になっています。」
確かに昨日見た時鍵は6個あった
「それじゃあ侵入した理由になっていません!どうして入ったとわかるのですか?」
女子生徒も食い下がる
私もそう感じた
「窓が開いてるのです。閉めたはずの窓がいつも。」
窓?
「窓?」
思わず真紀はそう言っていた
「鍵のスペアキーくらい持っていますから。あの程度の鍵ならすぐ作れます。」
……
それで昨日は閉めに来たというのか?
あんな時間に?
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